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手漉き和紙に松煙墨で描く

テーマは「素の美」です。表現技法は、和紙にドーサ液でドゥローイングをして墨や藍を吹き付けその痕跡を浮かび上がらせる手法を用いています。和紙に透明なドーサ液を何種類かの筆で描くとその痕跡はつぎの過程まで見えてきません。そのことにより描く行為そのものがより純粋なものに感じます。和紙に残るドーサの「痕跡」は、私の「行為」の痕跡でありまた、和紙や墨の持つ特性生み出す世界です。私と和紙と墨のコラボレーションです。

手漉き和紙、キャンバスに油煙を定着させて描いている。

2015~ Flame シリーズ

私は、2015年から新たな試みとして墨を作る原料となる油煙から発する煤を直接、和紙とキャンバスへ写しとる表現を試みた。これにより最も微細な粒子の状態で黒を表現できた。そして煤がまるで炎を写し取ったかのような形を表出する。画面に触れずして描いている。厳密に言うと描かない絵画の一つだと思う。また、無意識と意識の表現が画面に同時に存在している。未知なる領域への第一歩を踏み出すのか?これからの展開の可能性を感じている。

Flame Work in 2015

My work for this project is completely original. I want to communicate to everyone that visited the exhibition that they have witnessed a new history of art expression. My work was very simple, drawn upon a white screen with black and grey. Actually, to put it correctly, it wasn’t drawn at all. My work uses no brush or paint. The grey and black on the screen come from the soot of a flame. In my art, I don’t touch the screen at all. Not even indirectly, through a brush. I like to say that instead of using a brush, I use fire to draw directly. No varnish or other agents are applied to the surface of the soot at all. The soot is represented as-is. It’s a pure black, and it’s a beautiful black. This is what I wanted. If I was not of Asian heritage, I would have never come upon this idea. However, it isn’t something one can come up with simply by being Asian. It is due to my artistic-historic viewpoint. I was studying Japanese paper 10 years ago. The beauty of the Japanese paper is drawn out with ink. The ink is made from the soot obtained from burning Sesame oil.

手漉き和紙に松煙墨、油煙で描いている。

この障壁画のテーマは、宗教的宇宙観から生まれました。人間の存在は、宇宙を抜きには語れない。その宇宙に地球は存在し私たちは、生かされている。「水」は地球生命の源であり、大地は生物の帰り行く場所、風は大気の象徴で生命活動に必要不可欠なもの、火は生命エネルギーの象徴であり浄化という側面も持っている。すべて人間にとってなくてはならぬものです。

会館東の仏間に面した襖絵は、「水」の姿です。大海原に雨が注ぎ天と海とが循環している様です。その裏面は、「地」です。ちょうど妙覚寺南方に聳える「大川山」を描いています。妙覚寺から見るこの山々は神々しく美しい。中央の間、東に面した襖絵は「風」で大海原から立ち上る竜巻をイメージし大気が海水を巻き上げるすさまじい情景を描きました。その裏面が「火」です。火炎が捲き起こる様を描いています。

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