岡山県の森の芸術祭と赤で彩るアート展


岡山県北で「森の芸術祭」が今年開催されその連携事業として開催している「赤で彩るアート展」に参加しています。この展覧会は、岡山県高梁市吹屋の町並み保存地区で毎年開催されており、福山市の写真家・古山コスミさんが主宰するアートイベントです。古山さん自身も作品を展示しています。

今年は7名のアーティストが参加し、私は妻である谷川博子とともに旧片山邸で展示を行いました。この邸宅は、主人と奉公人が同居し、作業場も備えた広く立派な日本家屋で、かつて豪商として栄えた片山家の歴史を感じる場所です。

私は24畳の座敷に、現在追求している平面作品を六曲の屏風仕立てで展示しました。作品はモノクロームですが、展覧会のテーマに合わせて工夫を凝らし、赤い毛氈をイメージした赤い塩ビ板を8枚畳に敷き、その上に作品を配置しました。この仕掛けにより、モノクロームの画面に赤い光が差し込むような視覚効果を生み出しました。

一方、谷川博子は、この屋敷の不思議な空間である二階の小部屋と隠し部屋になっている三階の小部屋をつなぐ形で展示を行いました。彼女は糸をメディアとする従来の平面作品に加え、白い人形たちを配置し、さらに空間に風車を浮かせた構成を取り入れました。この展示は、目には見えないこの屋敷の精霊を呼び戻すような幻想的な雰囲気を醸し出しています。

展示期間は9月22日から11月24日までと長く、30年ぶりに岡山で展示を行うことができたことに大きな意義を感じています。


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